有訓無訓
昔のお役所仕事っていうのは、やっぱり「お上」で、のんびり仕事してたんですね。でも、それでも世の中の動きをうまくキャッチ出来ていたなら、それはそれで合理的、効率的と考えるべきですかね。昔からよく言われる「足繁く通う」(いわゆる御用聞きってやつ)も、相手との信頼関係構築には、有効に使える手段です(あんまり行くと「暇なの?」と聞かれるので、ほどほどが大切ですが…)。どちらにせよ、この人のように「普通の発想」を持った役人さんが増えるのを期待しています。さらに、既存のやり方ではなく、新しいやり方を生み出してくれるような人が役所に増えてくると嬉しいな、と思ってます
ニュースを突く
人手不足で、コンビニの24時間営業が問題になっているようですが、仕事の内容と賃金が見合うなら、人材は集まると思います。例えば、深夜賃金を補填するために、深夜の割増分を商品価格に転嫁するとか。一定数の客足は減りますが、どうしても欲しい人は買うのではないでしょうか(ダイナミックプライシングですね)。もし、それでお客が来なくなるなら、不要な過剰サービスであったということで止めることもありだと思います。人件費を抑えて利益を作っていた。それが厳しくなってきたから、さらに低賃金で働いてくれる外国人を雇うようになった。それでも利益が作れなくなったら…、どうするんだろう。政府の問題先送りと感じます。とりあえず、「自分さえ逃げ切ればOK」と思っている経営者、政治家が多いんでしょうね。全ての日本人が、日本で「普通の生活」を送ることが、もう夢になりそうで寂しい限りです。
特集日産の正体
ゴーン氏は凄いことをやったのかな~。企業が業績不振に陥る理由は、大抵、改善すべきことが分かっているけど、トップマネジメントに伝わっていない、もしくは何らかのしがらみによって、それが改革できていない、という事が多いと思います。当時の日産もそうだったのではないでしょうか。たまたまその時に、何もしがらみがないゴーン氏が来て、立て直すためにすべきこと(工場閉鎖、人員カット、サプライヤーの選別、無駄な会議や仕事を無くす、組織の再編、若手の起用等)を徹底的に断行しただけと思っています。もしかしたら「徹底的に」という点が凄い事なのかも?
とりあえず荒治療で業績は回復した。次は社員のマインドを変えることが必要だったんだけど、そこまではできなかった(やらなかった?)。だから人に頼る体質から抜け出せず、気が付けばゴーン氏の暴走を誰も止められなくなってしまったと…。
この記事を読んでいて気が付いたのは、もしかしたら日本企業の立て直しは外国人がやると結果が出しやすいのかなと思いました。改善すべきところが明快なのにできていないだけだし、人減らしをしたとしても恨まれて殺人事件に至ることも滅多にないし…。もしゴーン氏が工場閉鎖や、人減らしもせず、V字回復であったなら、凄いな~と思ったかもしれない。
編集長インタビュースペース小林喜光 三菱ケミカルホールディングス社長
経営者の視野の問題を指摘していました。「ダメダメじゃん。今の日本の経営者は!」と。
・横並び主義、事なかれ主義が深く根付いてしまっている。
・総花的で何でもやりたがる傾向がある。
・オープンイノベーションと言いながらオープンさを欠く自前主義。
ゴーン氏が来る前の日産にも当てはまっているのではないでしょうか。この人のように何でもガンガンいう人は、大抵嫌われて社内で潰されていくことが多いのですが、どうやって会長まで上り詰めたのか気になります。
「経営者も官僚も政治家もお利口さんしか選ばれなくなった」とありました(「お利口さん」使い勝手の良い言葉ですね。これ今後使おう)。それはですね、部下に持つならお利口さんの方が楽だからです!勝手に忖度して「はい」の二つ返事で動く部下を持つ方が楽ですよ。なのでお利口さん一択ですよ。(→「忖度」は世渡りに必須のスキルです。私にはできない芸当ですが、笑)。また「何が何でもやりたい」と戦う姿が必要だ、ともありました。お利口さんは、リスキーなことはしません…。上司に嫌われたら出世なくなるし…。だから、ダメな経営者が増えるのです。

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