2019.04.08 日経ビジネスを読んで

有訓無訓

通常は、一つ、二つ「あっ、この一言いいな」となるのですが、今週号の記事はぜひ全部読んでもらいたいと思います。インタビューを受けた人は元横浜ベイスターズの権藤監督。「リーダーとはどうあるべきか」のお話です。選手(部下)が思いっきりプレー(仕事)できるようにすべきこととして、

・積極的にプレーした結果なら失敗しても目をつぶる。

・失敗したり叱ったりした選手には、すぐに次のチャンスを与える。

・失敗した選手に恥をかかせない。

・選手と直接話をする

・結果についての責任は監督である自分が取る。

他にも、「別格の実力で、特定の仕事をしている人に、全体ミーティングで聞くべき話はない」と。大手企業には、40~50代のベテラン選手が比較的たくさんいると思います。ベテランばかりの部署であれば、全体ミーティングで話す内容を変えてもいいのではと思いますね。自分が会社で感じるモヤモヤはここですよ、ここ。また、結果を気にする選手には「くだらないことは考えなくて良い。俺の仕事を取るな」と。このような上司と一緒に仕事をしたいものです。

特集 起業、失敗の後「破滅」と 「再起」を分けるのは

起業にはそれなりのリスクがつきまといます。昔は、資金調達の手段は銀行だけで、一旦自己破産をしてしまうと破滅に向かうことが多かったようですが、今はエンジェル投資家なる起業ネットワークのお陰で、失敗してもどん底まで落ちることはないようですね。他、気になったことは、世界的にみても日本の開業率の低さが目立っているということです。背景には、企業が本音で復職を認めてないというのが大きな理由かなと思います。中高年層(雇用保蔵者)を減らしたいと考える会社(得てして大手企業)ほど、副業を認めず、人を増やしたいという若い会社ほど副業を認めているように感じます。副業や起業をドンドン推奨し、やりがいや楽しいと思う方に、転職をしてもらえば、双方ハッピーになれるはずなのに…。多分、優秀な人ほど先に辞めていってしまうから、積極的にできないんでしょうね。

起業が多い業種は、やっぱりIT関連が多そうです。プログラムスキルがあれば少ない資金で会社を興せるし。肩書は社長だし。一般企業で出世することって、運任せが多いと思っています。「運は自ら切り開くものなんだ!(計画的偶発性理論)」と若い頃、自分に言い聞かせていましたが、この歳になってわかりました。努力したものは報われる。けど、すべての人が報われるわけではないと…。70才まで働くことを考えるなら、50才でもまだ20年残っています。報われない会社で20年を過ごすか、それともリスクを取るか…。早く副業認めて欲しい…。

ケーススタディー ASEANは新保険の実験場

タイには日本の企業が多く進出しているのですが、2011年に起こった大洪水で450社にもなる日経の企業が被害を受けたそうです。その時、三井住友海上が支払った保険金は2200億円。この記事は、損保会社が自社でリスク分析を行い、リスクが少ないと思われるお客に対して、保険を提案、収益を上げているという話でした。日本人は保険が好きですね~。他に日本人特有の好むものって何があるんだろう…。気が付くことができれば、ビジネスチャンスになりそうです。

フロントランナー :トリナス

日本企業はいっぱい特許を持っていると言いますが、それを具体的にビジネスに結びつけるのは下手だと言われています。このトリナスという会社は、使われていない特許、技術とクリエーターをつなげ、アイデアを具体的に形にするのを助ける会社です。ウェブを使った仲介業ですね。なんか面白そうなので、気になりました。プラットホーム系は後発が出やすいため、ユーザーにとって使いやすいインターフェイスか?がポイントになりますね。

編集長インタビュー :磯崎功典 キリンホールディングス社長

「戦略は仮説だと思っています。だから絶対に正しいとは限りません。仮説が正しいかを検証して、ダメな部分が分かったら修正すべきです。」とありました。こういうことをさらっと言えるのは凄いと思います。上意下達が多い日本企業だと、立場が高い人の決定事項に対して修正を指摘することってすごく難しいことなんです。「あなたの目は節穴でした」と思われかねないから。フラットな組織で風通しが良くなった証なんでしょうね。また「外部からの人材で改革を行う」。これも内部の人には、とても良い刺激になったのではないでしょうか。その改革を断行した外部の若い人を社長にまで抜擢するのは相当な覚悟があったんだろうなと思います。一歩間違うと「会社には改革できる人はいなかった。自分もそういう人を育てられなかった」と社員に思われかねないですから。外部から社長を呼ぶ場合は、現社長が辞任すること場合が多いと思います。が、個人的には、社長の辞職以外にも、むしろ現場の声をしっかりと上げてこなかった自分の側近、またその側近の選んだ管理職の見直しが必要だと思っています。日ごろから会社の不満を言っていた人に大きな権限を与え、改革を手伝ってもらうのも手段かもしれません。でも、お利口さんの多い会社は、やらないだろうな~笑。

世界の最新経営論:マーケティング4.0入門

「価値というのは、ターゲットの考え方で次第で変わる。顧客とっての価値が何であり、どのようなサービスを選択するのか丁寧に理解する必要がある」とありました。この部分はマーケティングの基本中の基本で、不変なものですね。

Pie in the sky

相変わらず面白い!今週は報道ステーションという番組で、超能力を持つと言われたユリゲラーがイギリスのメイ首相にブレグジットを断念するようにテレパシーを送っていることを、わざわざ報道番組のニュースとして流してるのをチクリと記事にしてました。どうしてこのユリゲラーの話を取り上げたんだろうなぁと、笑っちゃいました。自分が見てないニュースのおかしいところを、面白おかしく記事にしてくれているので、ネタとしてすごく助かっています。

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