2019.06.17 日経ビジネスを読んで

有訓無訓

「学生たちが就職活動に巻き込まれて、自分を捨て社会が求める人物になろうとする。これでは新しいチャレンジをする機会が持てない。」そう思います。ついでに、このような社会を作ったのは、50代後半60代の人たちじゃないか、とも思っています。この層のマインドを変えない限り、いつまで経っても変わらないのかなと。でも、マインドを変えることが自己否定となるので、やっぱりしばらく変わらないでしょうね。

編集長の視点

ゼネラルモーターズのアルフレッド・スローン氏の言葉がありました。「人事を誤ったら、すぐ改めろ」。日本企業は極めて人事の見直しや、降格をしないですよね。その人の能力ではなく、自分にとって都合がよいかどうかで人事を決めますし(好き嫌いも含めて)。結局は派閥作り。最近は、世論や自分の側近の声に押されて、人事を改める動きも出てきていますが、表向きに見えないだけでまだ残っています。こういうのが新入社員を幻滅させるんですよね~。

時事深層 「脱銀行」 路線にすける危機感 セブン銀行ATMの新たな使い道

ほんの少し前まで、セブン銀行は実店舗を持たずATMで利益を稼いでいるというイメージでした。しかし流行り廃りが早いですね~。キャッシュレス化が進んでいるため、今やスマホの電子決済と客を取り合っているようです。実店舗を持つ銀行は、もっと大変なのかな…。

時事深層 お寒い全国の観光サイト事情 我が町にも中国人客、それ本気?

中国では、GoogleやYouTubeのサービスが使えません(金盾と呼ばれる中国のネット検閲があり、ブロックされます)。なので、せっかくのお金をかけて動画や地図を埋め込んだ観光サイトにしても、もしかしたら中国にいる中国人には見えていないかも、って記事でした。

特集 正しい社長の辞めさせ方

LIXILグループの潮田氏VS瀬戸氏の争いが記事になっていました。問題は、日本の取締役会は密室会議で形骸化している事だと思います。今後はいかにしてその透明性を高めるが試されますね。

そうこう考えると、もしかしたら今後上場を目指す会社は減ってくるのではと思いました。というのも、少しでもヘマをすると直ぐにテレビで、何秒間頭を下げたか、とか意味が分からない所を叩かれるし、株は長期的に持ってもらいたいけど、AIを使った超短期売買に変わってきているし。上場のメリットって何だろうと…。

激動の50年 新自由主義の台頭、高まる規制緩和の熱気 裏切られた甘い期待

何か規制緩和をするとき、ツメが甘いというか、抜けが多いというか…。日本だけでなく、どこの国でも同じように失敗を繰り返しているんだろうか。

ケーススタディ ワークマン

アウトドアのジャンルに参入し始めたワークマンの記事でした。マーケティングの良い成功事例だと思います。重要なのは「うまくいかなかったら撤退する」と決めていることです。撤退のルールがあるというのは強い証拠だと思います。

テクノトレンド 日の丸AI急上昇

AIも、もう誰もが簡単に使えるようオープンプラットフォームになりつつあるようです。人海戦術でやっていた複雑な作業はどんどんAIに任せて、ワークライフバランスを充実させられるようになるといいですね。誰もが簡単に使えるようになってくると、仕事の在り方が根底から変わりそうな予感。早くベーシックインカム来ないかな~。

編集長インタビュー シャープ会長兼社長 戴正呉

「会社の問題を探るために、まず社長決済を一旦300万円に引き下げた」ようです。自分自身の仕事を相当増やすことになりますけれど、上がってこない問題を探るための手段としては覚悟を決めているな、と思いました(見極めた今は、決済金額を引き上げていると思いますが…)。興味深いコメントは、「中国や韓国は、自国で生産している部品を自国の製品に使っている。ジャパンディスプレイやシャープのディスプレイを日本の自動車業界などがもう少し採用してくれれば、もう少し楽になるのに」とありました。外国人社長から国策のやり方について発破をかけられています。日本に追いつけ追い越せと頑張ってきたアジアの国々の背中が、もう遠く離れた存在になってしまったと感じました。

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