有訓無訓
社会人になってから、「選抜」という言葉の定義が、「誰かのお気に入り」なんだとつくづく思うようになりました。優秀と忖度、この言葉に近頃良く考えさせられます。
編集長の視点
ある日本企業の解析チームが、ファーウェイのスマホを解析したところ、謎の部分があるようだと。未来の機能を謎と言っただけなのか、はたまた本当に通信内容を傍受するような悪意のある何かが入っているのか…。本当にやられた時は、リスクが大きくなりますね…。
ニュースを突く
消費税導入により、苦境に立たされるお店が増えるとありました。日本より消費税が高い国はいくつもあるはず。ということは、その国では、すでに企業や、お店の淘汰が進み、何かに秀でた能力、商品を持っているところだけが生き残っているということになるのか?日本も見習うべきところがたくさんあると思います。
時事深層 韓国人観光客が激減 日本離れは半日よりも財布が理由
日韓関係の悪化で、日本の観光地の収益が大打撃を受けているという記事でした。一国からの観光客に依存し過ぎるのは、リスクが大きいので、これからはもっとグローバルに集客するよう考えなければいけないですね。
時事深層 外国人投資規制強化の衝撃 外為法告示、ベンチャー投資に冷水
これって、有望な国内ベンチャーを外資傘下に入らないようにしつつ、日本の銀行を助けようとしているような…。どうも日本政府の発想は、既得権を守ることばかり考えている気がする。
時事深層 充電設備があるのは1%未満 EV普及にマンション駐車場の壁
そっか。マンションだと後から駐車場に充電設備を付けることができないから、EV車を買いたくても買えないんだ。日本だけでなくマンション比率が高い国では同じ問題を抱えていそう。やっぱりフル充電が数分で終わらないうちは、内燃期間がまだまだ主流となりそうだな~。
特集 米政府も恐れる ファーウェイ最強経営の真実
今週はファーウェイの特集でした。いくつかすごいと思ったところがあるので。まず特許出願数。2018年は5000件で1位。2位とは倍違います(2位は日本の三菱電機)。また非上場企業であり、創業者と従業員で株式の100%を持ちます。会社が大きくなるほど株の資産が増えるので、モチベーションが上がりますね。ただ社内競争はとても激しい様子。退職時には株を売る必要がありますが、45才過ぎで退職する場合は株をそのまま保有する事ができます(収入のために、会社にへばりつくこうとする老害社員を減らす目的)。代表委員会なるものがあります。115人の代表委員を社員選挙で選出。さらに、そこから取締役会メンバーと10人の監視委員会メンバーを選出。社員が経営メンバーを選ぶため人格や人望のない人は上に上がりにくい仕組みになっているように感じます。会長職は輪番制をとっており、半年毎に3人の副会長で回しています。さらには、ガバナンスに対して公式に社内批判できる部署があります。経営上の課題や問題点を浮き彫りにし、それを建設的に論議することにより経営層、従業員の相互理解を深める目的とのこと。最後に、ファーウェイ基本法というのがあり、6章103条に渡ってファーウェイ社員はこうあるべきだ、と細かく規定。屁理屈を語る余地が少なそう。
創業者語録:
– リーダーとして成功するには、寛容であらねばならない。多様な性格、特徴、好みを持つ人たちが集まる組織が、共通の目標とビジョンに向かって1つになれるかどうかは、リーダーが寛容かどうかにかかっているのだ。
– ファーウェイは私利私欲なく科学者をサポートする。論文や特許等の成果を独占するつもりはない。ただ、「知る権利」-成果に限らず、失敗も含めた経過を知る権利- さえあれば良いのだ。
– イノベーションは成功することもあれば、失敗することもある。組織を転覆させるような存在を恐れずに受け入れよ。卵は外から割られれば目玉焼きになるだけだが、内側から割れれば孔雀が生まれるのだ。
– ファーウェイは肥沃な黒土のようなプラットホームであり続ける。その肥沃な大地に、ジャガイモの栽培が得意な人にジャガイモを、トウモロコシの栽培が得意な人にトウモロコシを植えてもらう。そうすることで、ファーウェイは共に成長していける。
なんか企業経営の望ましい形になっていないか!!素晴らしいぞ、こりゃ大きくなるわ!と思いました。
スペシャルリポート ダヴィンチ特許切れでチャンス到来 手術支援ロボット日本勢は巻き返せるか
なるほど~。ダヴィンチが特許でガチガチだったので、他が販売できなかったのか。精密、小型化分野は、日本企業の得意なところ。今後、多くの日本メーカーが手術ロボット市場に参入することによって手術費用が安くなることを期待します。
スペシャルリポート 激化する2021年採用戦線
学生にしてみれば、4月に就職できない=落ちこぼれ、みたいな感じになってしまうから、どこでもいいから何とか就職したいというのが本音かな。中小企業が優秀な学生がこないと嘆いているけど、通年採用をもっと積極的にすれば、環境は変わるような気がします。個人的には、新卒より、適度に大人の社会を知った社会人3年生程度の中途や外国人の方がよっぽど魅力があると思いますが…。最近は、入社も入学試験のように、攻略本を読んで学生は攻めてきますから「装った優秀」なのか「本質的に優秀」なのか、人事の人を見極める能力が問われます。
テクノトレンド もののインターネットに死角あり 狙われるIOT機器
今や、ありとあらゆる電化製品にソフトウェアが入っているので、セキュリティを気にする必要はあるけど…。身の回りの電化製品は数が多いし、対策してもイタチごっこでキリがないし…。漏らしたくない情報を入力すると、その情報を使っていそうな機器を教えてくれるサイトがあったりすると便利かも。当面は、監視カメラ、携帯電話、AIスピーカーかな?
世界の最新経営論
「意図はどうであれ、最新の技術は害にもなり得る。AIだと、監視と軍事利用。」 これをデュアルユーステクノロジーというようです。「その技術が生まれる前に時計を戻す事が出来ないから、できること、出来ないことを少しでも多く把握し、将来起こり得るリスクに備えるしかない」と。
賢人の警鐘
私も、本来の働き方改革は、生産性の向上が目的だと思います。川野氏が疑問を呈したように、日本政府の言っている働き方改革では、誰かが誰かの代わりに仕事をしているだけのようで、何のための改革か分かりません。2000年以前に創立された企業の声が経済の中心にある以上、しばらくはなんちゃって働き方改革が続きそうです。

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