2019.06.03 日経ビジネスを読んで

有訓無訓
7:3や6:4の決断は、51:49の決断に比べれば優しい事になりますね。自分なら7:3や8:2になるまで待つか、諦めて他を探すかな。良い条件をいかに早く見つけるか、ここが経営手腕の問われるところですね。

特集 村田製作所 なぜ最強なのか
主力製品は積層セラミックコンデンサーでシェアが40%もあるようです。セラコンのイメージは、価格ありきで、薄利多売のビジネスと思っていたのですが、村田の製品は自社開発した生産設備や素材を厳選することで、他社が真似しにくくなっているようです。きっと公にできないノウハウもいっぱいあるんでしょうね。営業利益率15%以上は凄いです。。
「デジタル機器の世界では、何よりもスピードが重視される。顧客の前で決める、約束するのが1番。交渉時に一度、会社に持ち帰るような対応では顧客の心を掴めない」こうコメントがあるように現場の方に権限委任も進んでいるようです。また社長が社員から好かれているようです。「社長を嫌いな人はいないのでは」「誰よりもまず話を聞いてくれる」「誠実さの象徴なので裏切れない」等々。仕事をしていて楽しそうな会社と思いました。

編集長の視点
村田製作所の前身である村田製陶所の話でした。当時、得意先を広げようと村田昭さんが、父に進言したところ、「注文をもらうには同業者の得意先を奪う事になるし、安くしないといけないから、まかりならん」と言われたそうです。これが元で、当時、同業者がまだ手掛けていない化学用陶磁器という分野に力を注ぎ、それが今の会社の礎になったようです。人真似できない商品を作るというのは我慢と体力が必要です。そういう製品がいっぱい開発できると商売も楽なんですけれどね…。現実はなかなか…。だから真似しやすいビジネスに人が群がり、あっという間にレッドオーシャンになっちゃうんですよね。

スペシャルリポート 都内私鉄の有料着席サービス出そろう
お金を払ってでも、通勤ラッシュ時に席に座りたいという人向けのサービスです。そもそも企業が、柔軟な出社時間や在宅勤務をもっとを認めるようになれば、こんな不快な通勤ラッシュも減るのに、と思いつつ毎日苦痛な通勤をしています。莫大な金額が通勤ラッシュで無駄になっていると以前聞いたことがあります。頭のお固い人たちが会社から減っていくことを祈るばかりです。

ケーススタディー エーワン精密
超短納期でコレットチャックを作る会社の紹介でした。短納期対応を強みとしてるようです。かといって社員が24時間ロボットのように働いているのかというと、休憩時間は電話に出ないようにしたりとか、仕事にメリハリをつけているようですね。本社にいる間接部門の人数はたった10人。仕事のやり方が合理的、効率的だなと思いました。良い仕事をしてもらいたいという理由で、リーマンショック後にパート社員を正社員に切り替えたようです。こういう会社には良い人が集まってくるんでしょうね。

時事深層 ファーウェイ騒動の余波まで直撃
ファーウェイは、国内のSIMフリー携帯のシェアで3割もあったんですね。それなのにアメリカがエンティティリストに追加したものだから、このままビジネスを続けて良いものか悩む部品メーカーが沢山いるようです。トランプ政権に引っ掻き回されてますねー。

時事深層 ゲームの両雄、動かしたグーグル
マイクロソフトとソニーがエンターテイメント分野で提携した、というニュースでした。グーグルのクラウドゲームは重い処理をサーバーでやってしまうので、別途専用のゲーム機本体を買う必要がありません。また5Gになれば通信遅延が少なくなるし、まさにゲームチェンジャーになりそうです。何人かのソニーの人も同じような発想を持っていたと思うんですが、やっぱり自らハードの売上を無くすのが怖かったから出来なかったのかな?数年後には、どちらの方式が支持されるのか明らかになるでしょう。

二人のカリスマ
「合理化や利益ばかりを追っていると、お客様が何を望んでいるかを見失います。それは商品の売り上げに反映しますからね。よく商品動向チェックするように」と俊雄会長。ビジネスの基本中の基本ですが、成功が続くと、いつの間にやら基本が出来なくなってしまうんですよね。

テクノトレンド マスカスタマイゼーション離陸
個人用にカスタマイズすることが様々な分野で広がってきています。ポイントになってくるのは、素材とそれを作る3Dプリンター。今まで複雑すぎて出来なかったことがどんどん実現可能となってきています。ビジネスのネタになりそうだな~。。なんか良いアイデアないかな~。。

世界の最新経路 エール流 AIの経済学
タスクを自動化するための8条件というのが書いてありました。

 1.インプットとアウトプットが両方明確
 2.インプットとアウトプットを正しく対応させたデジタルデータが大量に存在
 3.ゴールと達成度に対するフィードバックが明確
 4.長い理論展開や背景知識、一般常識に基づく思考が必要ない
 5.判断について理由や過程を詳しく説明する必要がない
 6.多少の誤差間違いが許され正解を論理的に証明する必要がない
 7.インプットとアウトプットの関係があまり変化しない
 8.物理的な作業における器用さや特殊技能が不要

ふむふむなるほど。どういう時にAIを使うと効果的になるのか分かりやすいですね。ITに疎い社長さんにも説明しやすそうです

世界鳥瞰 窒化ガリウムの用途拡大
窒化ガリウムの用途は、発行ダイオードだけと思っていましたが、論理ゲートの方にも応用が広がりつつあるようです。この素材のメリットはシリコンの1000倍の速度で電子が動けること。量産は中国が先行しているようです。以前、半導体分野では日本企業は中国より5年ほど進んでいるという記事を読んだことがあります。ただそれはシリコンウェハの話。数年後の半導体市場では、中国企業が窒化ガリウムで存在感を増しそうです。

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