2019.05.27 日経ビジネスを読んで

時事深層 ファーウェイが差し出す踏み絵

トランプ政権が、5月15日に安全保障上の懸念ありとする会社にファーウェイを追加しました。ただファーウェイのスマホは、すでに7割の半導体がハイシリコン(ファーウェイの半導体部門)製や中国メーカー製。アメリカに屈するかと思いきや、「自前で行く」と、さらに強気の姿勢に舵を取ったようです。記事の末尾にもありましたが、結果的にトランプ大統領の行動が中国産業の競争力を底上げすることになるかもしれませんね。にしても、恐るべし中国。トランプ大統領は喧嘩の仕方を間違えたかも…。

時事深層 政府が成長戦略6月決定へ

柱となるのは「雇用と地方」。20代の知り合いが、「70才まで働け、って政府が言っているんですよ。ありえない」と。この先50年も仕事しなきゃならないと思ったら、分かる気がする。ベーシックインカム来ないかな〜。

新社長初心表明 ジェームス山中

先週号で、「誰が王様か分からない時こそ、国がよく治っている」という言葉がありました。今回の記事の中にも「午後4時に机に座っていられるほど社長の仕事がないことがうまい経営だ」とありました。こういう人の元で仕事をすると効率的な考え方ができるようになるんでしょうね。

気鋭の経済論点

興味深い記事でした。日本企業が海外企業をM&Aで買収する場合、段階的にする(出資比率を段階的に上げる)場合と、一気に50%超を取得する場合、どちらが減損の発生頻度が高いか?という研究結果です。結論として、段階的に取得する方が減損が発生しやすいので、一気に所得する方が良いという話でした。わかりやすい例えがあったので。恋愛中は分からなかったけど、結婚して初めて分かったことが出てきた。でも付き合い方はそう簡単には変えられないから主導権は最初から握っておきなさい。ということでした。

スペシャルリポート 女性が活躍する会社

優秀な人が集まる所で仕事をすると、男女年齢関係なく周りにつられ自然と優秀になると思っています。可哀想と思うのは、古臭い体質が残った会社で、管理職の男女比率目標を達成するために管理職になった女性。そういう会社で管理職になってしまうと、自分のことばかり考える男性管理職にがっかり間違いなしです。またライバルと思われて相談に乗ってくれる人も出てきません。世界で通用する女性管理職になりたいのなら、私は外資企業をお勧めします。日本企業では活躍の場は与えられると思えません…。

ケーススタディー アフターサービス クボタ

クボタは、アフターサービスに力を入れ、ASEANでシェアを伸ばしています。製品そのものが良くないといけませんが、購入後のサポートの良さも購入のきっかけにしている人もいるようです。こういう所は、日本企業の強みなんでしょうね。

テクノトレンド 仮想通貨だけじゃないブロックチェーン 

これですよ!これ!原材料からメーカーまでが、ブロックチェーンの仕組みを使えば、トレーサビリティが難なくできるようになります。とはいえ、ソフトの販売だけでは、すぐ真似されてしまうので、ビジネスと成り立たせるためには少し知恵が必要か…。例としてあったのは、それの情報を元に、企業の信用力の調査に活用するとか。んー、なんか良いアイデアないかな。誰か一緒にやりませんか?

世界鳥瞰 制裁急増で肥える情報ビジネス

経済制裁が増えれば増えるほど、仕事が減る一方かなと思いきや、巧みに抜け道を見つけ、制裁を逃れてお金儲けをする人(その方法をアイデアとして売る人もいそうですね)もいれば、きちんと制裁内容が遵守されているかをチェックする仕事も増えているようです。世の中って、そういう波に乗れる人が、儲かるようにできているんですね。

特集 欧州リストラの極意

欧州企業の改革のやり方が記事になっていました。海外では事業部をばっさりと売っていますね。まとめでは、日本の企業は、経営不信や、不祥事か起きない限り、創業時の事業や、その社長の出身の事業は、売却しないため、業界内で集約が進まないとありました。側近はイエスマンばかりにし、保身ばかりを考える経営者が多いですからね。改革の進め方として、

・「大局観」と「外部の専門家と対等な会話が出来る知識」を合わせ持つトップ直属のチームを置く

・経営の透明性と規律をもたらすために経営者の厳しいチェックは必要。ただ短期志向に陥らないよう、5年程度の中期で実績を調査。

・世界の多種多様な知見と価値観を積極的に取り入れる柔軟な経営である事

がポイントとして上げられていました。部下の目線では、「大方できていない」。経営者目線は、「どれも大体できている」と思っているんでしょうね。

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